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🎞アニメを語ろう 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ~平成のガンダムはやくざだった!

こんにちは、BBです。


今日は、アニメを語ってみようと思います。


前回に続いて、岡田磨里さんの作品②です。


2.機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ


本作はガンダム、と言うのもあって制作はサンライズです。で、スタッフは、監督:長井龍雪 シリーズ構成:岡田磨里です。で、岡田磨里さんは、全話ではないんですが、70%以上脚本を書かれています。


サンライズの時の新進気鋭?の人たちを集めて作るアニメは面白いです。以前、コードギアスもそうですが、今回ご紹介するオルフェンズもそう。


皆さんご存知の『ラブライブ!』もですね。(これも、サンライズです)


この時もSTEINS;GATEシリーズや、中二病でも恋がしたい!シリーズで、乗りに乗っていた花田十輝をシリーズ構成として起用しています。


ラブライブ!もガンダムと同じいっぱいシリーズがありますが、私のイメージだけかも知れませんが、やっぱり『ファースト』が一番いいんです。μ’sのやつで、東京の神田明神が出てくるやつです。社会現象を巻き起こし、ラブライブとして最初に紅白に出たやつです。


なので、『ラブライブ? ああ、静岡が舞台な奴だよね』とか言われると、なぜかガッカリします。(ファンな方、ごめんなさい。でも、最初のラブライブ!よかったでしょ。みんなSnow halation好きでしょ!)

【MV Full】µ's 2ndシングル「Snow halation」【スクスタリリース記念!】
そういう面では、このμ'sも、これからお話する鉄華団同様、今では当たり前の2.5次元の居場所を確保するため、商業的ではありますが、色んなものと戦ってきたユニットです。



で、オルフェンズですが、
第1期が2015年10月から2016年3月、
第2期が2016年10月から2017年4月に
放送されました。
ガンダムの中でも、UC(宇宙世紀)ものではありません。


火星に移民した人類のダウンタウン。親に捨てられるなど貧困層、常に死と隣り合わせの民兵組織で、宇宙ネズミとまで呼ばれた子供たちが、オルガ・イツカをリーダーに、ガンダムに乗る三日月・オーガスら仲間と鉄華団を立ち上げ、火星の独立運動家であるクーデリア・藍那・バーンスタインを地球に連れて行くところから話が始まります。


ガンダム、と銘打っている以上、メカの戦闘もありますが


本作は、人と人の群像劇を中心として描かれます。



①次はどうすればいい、オルガ

主人公である三日月・オーガスは進路に悩むオルガ・イツカにいつも、そう問いかけます。
訊く三日月は、いつもオルガを無条件で信頼し、その信頼に、グループのリーダとしてオルガはいつも応えようと悩みます。


この一言がオルガの決意を生み、物語を前進させます。


三日月は、そんなオルガに『(俺が間違っていた、なんて)謝ったら許さない』とも言います。これが、三日月から無条件の信頼を受ける、オルガの代償です。



②行くんだよ。ここじゃない、どこか。俺たちの本当の居場所に

三日月の問いにオルガはこう返します。そして、鉄華団は、理不尽に虐げられない、自分たちの本当の居場所を探しに旅立っていきます。


そう、居場所は具体的な場所ではなく、精神的な場所。なので、自分たちの本当の居場所を作りに、世の中全体と戦っていきます。


鉄華団が強くなれば世論が後押して持ち上げ、落ち目になるとテロ集団と罵られる。そこまで、ストーリーに盛り込まれ、うまく表現されています。



③あいつらの死に場所は、鉄華団の団長として俺が作る

居場所を探すうちに、宇宙マフィアの大組織テイワズ、その配下のタービンズ代表、名瀬・タービンに出会い、言われます。


『鉄華団を守り抜くってんなら、これから誰もお前に指図なんかしちゃくれない。ガキ共がお前の命令一つで死ぬ。その責任は誰にも押し付けられねぇ。団長である手前ぇが一人で背負えんのか』


オルガの肩には、鉄華団のメンバーの命が掛かっていることを名瀬は再認識させます。
その時にオルガの返した覚悟の言葉です。



④男が男に惚れられるキャラクター達
その後、本当に『あいつらの死に場所は、鉄華団の団長として俺が作る』(作らなければならない)シチュエーションが、手を変え品を変え、居場所を探し続ける鉄華団とオルガに降りかかってきます。


それを三日月はじめ、鉄華団のメンバーが支え、自分たちの居場所目指して、進みます。


その苦難を乗り越えていくリーダ、オルガの姿、三日月はじめ鉄華団メンバーの姿が、全編に渡って描かれます。


まさに、NHKの『全ガンダム大投票』キャラクター部門3位 オルガ・イツカ 痺れます。
※1,2はシャァ、アムロですが、この人たちは、40年以上も前の人で、近代ガンダムのキャラの実質1位と思っています。 <ファンなみなさま、ごめんなさい……>


あと、作品全体を通じて、男ばかりの鉄華団の圧倒的汗臭さが醸し出されます。だからこそ、男が男に惚れられるキャラクターが多いです。


当然、CVもそれに一役買っています。三日月・オーガスの河西健吾、オルガ・イツカの細谷佳正が本当にぴったり。そのほか、花江夏樹、梅原雄一郎、天崎滉平、田村睦心、みんないい。


更に、こんなシーンもあるので、『平成のやくざガンダム』とも言われています。

※まさに、襲名披露です。宇宙マフィア組織テイワズ代表、マクマード・バリストン立会いの下、オルガと名瀬が五分の盃を交わしているところです。



④男くささを緩和するもの
鉄華団の行く手を阻むギャラルホルンのマクギリス・ファリド(右)/ガエリオ・ボードウィン(左)です。(CV:マキギリス 櫻井孝宏 /ガエリオ 松風雅也)

男くささを少し和らげてくれる、しゅっとしたイケメンとボイスです。とは言え、彼らも、一癖も二癖もあり、最終の最後まで魅せてくれます。


あとは、やっぱり女性陣。
クーデリア・藍那・バーンスタイン(右)/アトラ・ミクスタ(左)です。
(CV:クーデリア 寺崎裕香/アトラ 金元寿子 実力派で揃えています)

名瀬のタービンズから、鉄華団に派遣されたパイロットのラフタ・フランクランド(右:日笠陽子)とアジー・グルミン(左:國立幸)、整備士のエーコ・タービン(久保ユリカ)

味方が男くさくて、敵がイケメン、全体調和でかわいい女の子。やくざも絡んで、配役がよく出来ています。


⑤ガンダムまで男の汗を感じさせます
ガンダム作品の中では標準装備と言っていい、ビーム兵器がこの作品にはありません。

なので、モビルスーツ戦でも、殴り合い、切り合い、と言う男の汗臭さ満点の闘いになります。


⑥これからも、俺たちが立ち止まらない限り、道は続く

周囲の思惑に振り回され、どんな窮地に陥ってもリーダ、オルガは打開策を自ら探し、前に進みます。


オルガだけでなく、クーデリアも、アトラも、それでこそ、マクギリスもガエリオも、名瀬もタービンズの面々も含め、登場人物の誰もが、進もうとする道は厳しく、それでも前に進もうと足掻きます。
倒れていく者もあれば、傷付きつつも前に進む者も居ます。


その姿は、恰好悪くも、美しく、観る者の心を打ちます。
※こう言わせるのも、悪役が本当に悪役らしく秀逸だからです。だから、上記の全てのキャラが立ちます。さすが、岡田磨里。


特にオルガは、
『俺は止まんねぇからよぉ。お前らが止まんねぇ限り、その先に俺は居るぞ!』最後までそう言って、鉄華団メンバーを引っ張ります。


特にこのシーンでかかるUruの『フリージア』で、泣かない人はいないんじゃないでしょうか。


※EDは、Misa『オルフェンズの涙』は紅白に出ましたし、TRUE、GRANRODEO、Uruのラインナップでした


なかなか『ファースト』を超えられない、と言われるガンダムシリーズですが、間口の広い誰もが見れるガンダム。新たなガンダムの一つの答えの気がします。


少しでも本作に、興味を持っていただければ幸いです。


ここまで見てくださいましてありがとうございます。
またお付き合いいただけると嬉しいです。


それでは、また次回お会いしましょう。

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