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🎞アニメを語ろう あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない ~最後の1滴まで楽しめるアニメ

こんにちは、BBです。


今日はアニメについて語ります。
今回からこのコーナーでは、脚本家、岡田磨里さんの作品を幾つかご紹介したいと思いますが、今回はその1回目。


岡田磨里さんと言えば、『超平和バスターズ』(長井龍雪、田中将賀との共有筆名)。
なので、これから。


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

アニメを知る人からは『あの花』と呼ばれる作品です。


2011年に放映(もう10年前なんですねぇ)、埼玉県秩父市を舞台にしたアニメです。
劇中に出てくる上6人で、物語上の『超平和バスターズ』です。


宿海仁太(上 右から3番目 高校生)の所に、死んだはずの本間芽衣子(左から3番目)が死んだ6歳のままの姿で現れるが、仁太にしか見えないし、仁太にしか声が聞こえない。


物語には、彼女のお願いを叶えて成仏させる、がテーマですが、この6人、誰もが本間芽衣子の『死』に責任を感じていて、6人誰もが一方通行な想いを絡めあっていて、それを本間芽衣子がキーになって、解いていきます。


何度も見て、ここで泣かせが来る、って分かっていても泣かされます



①じんたん(宿海仁太)、めんま(本間芽衣子)、あなる(安城鳴子)、ゆきあつ(松雪集)、つるこ(鶴見知利子)、ぽっぽ(久川鉄道)


登場人物の一部ではなく、全員が、名前でなく、あだ名で呼びあいます。これが当時、すごく斬新で、しかも、ストーリーの中心である、幼馴染感を出す演出にもなっていてよかったです。


②本間芽衣子(めんま)は幽霊

めんまは幽霊で、仁太にしか見えない、声も聞こえないからこそのコミカルなエピソードはもちろん。


一方、超平和バスターズのメンバーたちは現実的かつ、めんまに一物ある訳で、秘密基地で、めんまを成仏させるのを手伝ってくれと言う仁太に、『めんま虚言癖』はもうやめてくれ! と非難します。


その時、めんまを成仏させるヒントとして、めんまの家から借りて来た6歳の頃のめんまの日記が、パタリと落ちます。


開かれたページを見るとメンマの字で、今のめんまの気持ちが書かれています。


一発で、みんなが、仁太の言うことを信じるのですが、これまで、めんまを独り占めしてきた仁太は、みんなともコミュニケーションが取れてしまう、めんまに逆に戸惑ってしまう。


誰かの目的は達成されるけれども、何かを失う。みたいなところが、いいんです。
こういった話が、随所に出てきます。


③わぁ、お空にお花咲いた

全員で、めんまの願いを叶え、成仏させるために、めんまの家族など周囲も巻き込み、花火を上げることになります。


ただ、めんまの家族はあまりの荒唐無稽なことに、死んだ娘のことを思い出せられ、心の傷を深めてしまう。


超平和バスターズの中でも、めんまを成仏させたい人、させるのに迷う人、それぞれが居る。でも、成仏させたい人、迷う人、そう思う、理由はそれぞれ違います。それが、この花火をすることで、一気に各人の心の中に浮き上がっていきます。


その中には、『めんま』はなぜ成仏したいのか。超平和バスターズのメンバーとどうなりたいのか、までも含まれます。


様々なイベントを通じて、メンマも含めた、それぞれ閉じ込めていた思いが、少しずつ顕在化して行きます。そして最後に、もつれた心の糸が一気に紐解かれます。


※こういった心の動きをしっかり伝えられるところが、岡田磨里脚本と、この作品の凄いところです。


④OP/ED

すいません。岡田磨里とは関係ないんですけど、OPの最初とEDの途中。モノクロとカラーの使い方で、モノクロは昔だったり、心が離れていることを示していたり、カラーになることで通じ合う、みたいな解釈ができてよかったんです。


特にEDの『secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)』がストーリーとあっていて、しかも、モノクロで上から下に寂しげに落ちていた花びらが、歌のサビと同時に、突然、カラーで下から上へあがる演出が入ります。


本当に、歌と一緒に泣けてくる回が何回もあります。


私の持論なんですけど、アニメで、OPとEDがいいものに外れはないと思っています。
これは、長井龍雪の演出ですが、作品を最後の一滴までしっかりと視聴者に飲み込ませるところがこの作品の魅力だと思います。



⑤なんかリアル

すいません。どんどん、岡田磨里とは離れていきます。

西武鉄道や秩父鉄道が本作に対して協力的であり、劇中で同社の電車(西武4000系電車)や駅(飯能駅・西武秩父駅)などが登場する。(wiki)とあるように、細部がリアルなんです。


こんなシーンもあります。

今ではそうでもないのですが、缶ジュースや販売機をここまで寄せてくるのは、10年前としてはかなり衝撃的でした。




とご紹介して来ましたが、どうでしたでしょうか。
少しでもご興味を持っていただければ幸いです。


と言うことで、ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
これからも、お付き合いいただけると嬉しいです。


では、また。

Special Thanks, トンコさん

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